最近買った本など(その2)
せっかく縁あって東京に住んでいるわけですから、東京のこと、また、その元になっている江戸のことをもっと知りたいと思い、休日のたびにできるだけ自転車や徒歩で散策するようにしています。しかし、長い時間と多くの人々、複雑な地形などによって形成された東京の街を理解するのは難しく、私にとってはこの「スーパービジュアル版 江戸・東京の地理と地名」は格好の東京・江戸入門書です。(^^ゞ
また、個人的には「江戸明治東京重ね地図」と数値地図5mメッシュ(標高)によるカラー陰影段彩図、Googleマップなどを重ね合わせて眺めています。平面だけでなく、Z軸(標高)と時間軸(江戸・明治・現代の地図)をGoogle Earth上で重ね合わせて自由に行き来でき、道路や町割りが地形に沿って形成されていることなどがよくわかります。
江戸時代の東京の様子やそれに連なる現代の東京がどうしてこのような構造になったのか、本書やGoogle Earthで確認し、また、自分の眼や脚で地形や街並みの変化を感じつつ、なかなか興味が尽きることがありません...(^^ゞ
最近買った本など
下の記事で欲しいと書いた、国産天体シミュレーターソフト「Mitaka Plus」の解説本「宇宙を体験! Mitaka & Mitaka Plus入門」を買いました。「Mitaka」「Mitaka Plus」はあまりヘルプなどが充実していないので重宝します。また、操作方法の解説だけでなく、太陽系の惑星や衛星、星座や宇宙に関するプチ解説もあって、私のような素人には読み物としても楽しめます。
代表的な天文現象と「Mitaka」「Mitaka Plus」でのシミュレーション方法、Google EarthのSkyモードやMarsモード、Google MoonやMicrosoftのWorld WideTelescope(WWT)、各種プラネタリウムソフトなどの紹介もあり、ネット上では日本語での解説が少ないソフトやサービスも多いのでこちらも助かります。で、「宇宙を体験! Mitaka & Mitaka Plus入門」で紹介されている天文現象をシミュレーションした画像をいくつか掲載してみました。
7月22日の皆既日食。南西諸島付近に月の影が落ちているのがわかる。影の中心の2重丸は月の本影。
2000年5月の惑星直列(といっても火星は少しずれている)。また、天体の大きさはデフォルメしている。
土星探査機カッシーニの土星大接近。Mitaka/Mitaka Plusではアナグリフ方式の立体視表示ができる。
月面から見た地球の出。地球の大きさはかなりデフォルメされていますが、一度拝んでみたい...(^^ゞ
ところで本と言えば、拙作の日時計作成ソフト「Sundial Maker」が久しぶりに「Mr.PC」という雑誌に掲載されました。夏休み特別企画 パソコン科学工房ということで、日時計の工作できるソフトとして少しだけ紹介されています。
実際、「Sundial Maker」は科学館などで教材として使用された実績もあり、小学校3年生程度の夏休みの自由研究にはぴったりと思います。ただ、日時計なので陽が差さないと研究にならないわけですが、家で実験する場合、意外と一日中陽の当たる場所を見つけるのは難しんですよね。(^^ゞ
BIM Japan
最近、本の紹介が多いような気がしますが(^^ゞ、エクスナレッジから「BIM Japan ビム・ジャパン VOL.1 建設技術革新の現在形-がんばれ、ニッポンの建築。」の献本が届きました。ほんの少しだけ取材される側として関わったものですから。現時点での日本のBIM関連の情報が網羅的に取り上げられていて、それなりに興味深い内容です。もっとも日本のBIMは、まだまだ小さなコミュニティの中にとどまっていますが。
世の中は景気に急ブレーキがかかってつんのめってしまたような状態ですので、業務革新のため今後さらにBIMが進むのか、経費削減のため景気と同様後退してしまうのか...しかし、われわれの事務所もそうですが、このような機会でもなければなかなか外に出さない、出せない情報もあるでしょうから、内容的にはお買い得だと思います。まぁ、個人で買うにはちょっとお高いですけど。(^^ゞ
図版や文章の行間を深読みして他社の動向を探ったりして...(^^ゞ しかし、むしろ、このような雑誌で取り上げられていない会社や個人の動向などが今後のBIMのあり様に大きな影響を及ぼすんでしょうね。
大阪日日新聞
8月24日の大阪日日新聞と8月25日の週間大阪日日新聞にヴァーチャル梅田ほかのインタビュー記事、「Google Earthで大阪が熱い!」を載せていただきました。(両方とも内容は同じです。)
記事掲載の連絡をいただいた時には西梅田のビル群も公開が終わっているつもりだったのですが、データ整理とGoogle 3Dギャラリーのアップロードが間に合いませんでした。(^^ゞ 東梅田・茶屋町方面が終わったので、次からはオオサカガーデンシティ方面を公開 & 紹介していきたいと思います。
これまでも何度かインタビュー記事なるものを書いていただいたことがあるのですが、何度やっても言いたいことを伝えるのはなかなか難しいですね。で、記事の内容で2点ほど補足したいのですが、「図面を取り寄せ」とありますが無理です。建築系の専門雑誌や不動産会社の間取り図などがある場合は参考にしています。あと、「革命」ですが、既存の枠組みとか巨大資本が儲けと知的財産を独占する構造を破壊したいという、まぁ、そういう暗い衝動(衝動だけですが...(^^ゞ)があるということです。別段Googleに肩入れをしようとかそういう意味ではないです。
えーと、それから、今年の大阪が異常に暑いのは私のせいではありません。(^^ゞ
>> グーグルアースで大阪が熱い!
最後の宣伝...(^^ゞ
KEN-Platzのイエイリ建設ITラボで連載させていただいている「グーグルアースにビルを建てよう!」ですが、昨日最終回の「世界中のユーザが作成した作品を見てみよう」が掲載されました。
上の画像はGoogle 3Dギャラリーネットワークリンクを読み込んで東京周辺を見たところですが、建物の3Dモデルが置かれていることを示す青い家の形のアイコンがポツポツとあるのがわかります。意外と多いような、まだまだ少ないような...写真と違って3Dモデルをポイポイ作って公開するというわけにはいきませんが、既存のビルだけでなく、計画中・建設中のビルや土木構造物の完成した姿が見られるようになると面白いと思います。
どのくらいの方に読んでいただいたのかはわかりませんが、なんとか12回書き終えることができました。ありがとうございます。ところで、第12回だけスクリーンキャプチャ画像がWindows Vistaのものになっています。そう、この回の準備をする直前にWindows XPマシンが壊れたのでした。(^^ゞ
またまた宣伝...
KEN-Platzのイエイリ建設ITラボで連載させていただいている「グーグルアースにビルを建てよう!」ですが、第11回「Google 3Dギャラリーで公開してみよう」が掲載されました。今回はGoogle 3Dギャラリーに3Dモデルをアップロードする手順などを説明しています。連載は12回の予定ですので、いよいよ来週月曜日はグランドフィナーレ(予定)です。(^^ゞ
Google 3Dギャラリーと言えば、「日付順」「評価順」「人気順」「関連性の高い順」で並べ替えることができるようになるなど、とっても地味に(^^ゞ 進化してたりします。また、AdobeからGoogle 3D Warehouse (Google 3Dギャラリー)の3DモデルをダウンロードしてPhotoshop CS3で開くことができる「Photoshop CS3 Extendedプラグイン」が公開されています。Collada形式で保存できるようですね。(Photoshop CS3持ってないので試せませんが...)
ちょっと宣伝...
この間からニューマシンのセットアップとデータの移行に時間を取られてセットアップ(と仕事...)以外のことはほとんど何もできていません。おまけにしなくてもいいのに余計なことばかり試してみては失敗し、復旧に時間を取られたりで散々です。(^^ゞ
ところで、KEN-Platzのイエイリ建設ITラボで連載させていただいている「グーグルアースにビルを建てよう!」ですが、今週月曜日から3週に渡って、グランキューブ大阪(大阪国際会議場)の3Dモデルを作ってGoogle 3Dギャラリーにアップロードするまでを説明する予定です。
上の画像はこの連載以前に作成したものですが、連載ではもう少し簡略化しています。それにしても、Google SkecthUpやGoogle Earthのようなソフトウエアの操作手順を文章と絵で説明するのは難しいですね。ムービーなんかで見ればすぐに理解と思うんですけど...それに私の場合、頭で考えるより先に手が動いてしまう感じになってきましたのでなおさら...(^^ゞ
グーグルアースにビルを建てよう!
先週から、日経BP社の建設・不動産専門情報サイトKEN-Platzのイエイリ建設ITラボで「グーグルアースにビルを建てよう!」という連載記事を書いていまして、今日は第2回目の「簡単な3次元モデルを作ってみよう(その1)」が掲載されています。
今までこのブログでもいろいろとやっていること、やってきたことを書いてきましたが、Google SketchUpで作成した3DモデルをGoogle Earthに表示するための具体的な手順ってあまり日本語で書かれたものがなかったと思いますので、何かまとめ的なものを書きたいと思っていました。
連載ではGoogle SketchUpでモデリングする方法自体にはあまり触れていませんので、そちらを期待される方にはちょっとフォーカスが違っているかも知れません。むしろ今までのモデリングソフトにないヴァーチャルな地球に建物を建てる感覚を体験してもらえたら、まぁ、そういう遊びがあってもいいんじゃないかなと...他にも遊びどころはいろいろありますが、それはまた別の機会に。
まぁ、理想は別といたしまして、連載は別館の「VBAで行こう!」(こちらは雑誌でしたが...)以来ですので、かなり苦戦しております。一応毎週月曜日更新予定ということになっていますが、果たして最後まで行き着くのだろうか...(^^ゞ
>> 【第1回】Google SketchUpをインストールしよう
>> 【第2回】簡単な3次元モデルを作ってみよう(その1)
>> 【第3回】簡単な3次元モデルを作ってみよう(その2)
>> 【第4回】3次元モデルに色や写真を張り付けてみよう
>> 【第5回】Google Earthで3次元モデルを見てみよう
>> 【第6回】世界中の3次元モデルを活用しよう
>> 【第7回】本格的な建物モデリングに挑戦しよう(その1)
>> 【第8回】本格的な建物モデリングに挑戦しよう(その2)
>> 【第9回】本格的な建物モデリングに挑戦しよう(その3)
>> 【第10回】Google Earthに建物モデルを表示してみよう
>> 【第11回】Google 3Dギャラリーで公開してみよう
>> 【第12回】世界中のユーザが作成した作品を見てみよう
今月発売の雑誌にて...
今月発売の雑誌2誌に掲載があったのでメモなどしておきます。まず一冊目はCAD&CGマガジン2月号。毎年恒例のオンラインソフト特集でホームページ本館に掲載している自作のソフトウエアがいくつか紹介されています。ちなみに大賞はGoogle SketchUpだそうで、何故か薬師寺伽藍の3Dモデルが表示されています。(何の連絡もなかったなぁ...(^^ゞ)
もう一冊は「Google Earthで世界探検をしよう!」というタイトルの学研のムックで、このブログや国会議事堂の3Dモデルなどが紹介されています。掲載誌を送ってくれると言うことだったのですが、発売されてからしばらく経つのに音沙汰がないです...(;_;) 12月31日!にちゃんと届きました。ありがとうございます。
ところでCAD&CGマガジン2月号では、急遽編集部から依頼されて以前ここでも書いたPaint.netの紹介記事を1ページ(実質は半ページほど)書いています。Paint.netは原稿を書いている時点ではバージョン3.0 α3が最新版で英語版とドイツ語版しかなかったのですが、現在はβ3がリリースされていて日本語対応になっています。(ただし、いくつか日本語が正しく表示されなかったりする箇所があります。)
>> トップページ
CAD&CGマガジン10月号にて...
CAD&CGマガジン10月号にGoogle SketchUpやGoogle 3D Warehouse関連の記事を書いて(書かされて)います。巻頭のユーザーレポートは編集部の人と雑談した内容がインタビュー記事になったような感じで、なかなか言いたいことを人に伝えるのって難しいです。それに他の方はプロフィールに顔写真が掲載されているのに、私だけ黒塗りの人型で、まるで犯罪者か黒幕(何のだ?)みたいですね。(^^ゞ
Google SketchUpはとにかく今までフィーリングでやってきましたので、今月号を読んでそういう機能もあったのかと感心したり。また、今まで操作方法やユーザ事例などが紙メディアとしてまとめられたものがなかったので、今回の特集はそれなりによかったかもです。興味がありましたらご購読(してあげて)ください。
ところで以前の記事にも書きましたが、建物のような上物だけでなく、地下に3Dモデルを作ってみたいというのがあります。建物の基礎や地下街、地下鉄とか上下水道とか。目に見えないものを視覚的に表現するってCGならではですし、現代の都市は地面の上下が結びついて出来上がっていますが、人間がそれを認知するのは難しいでので。
そういう意味でも戸田建設の佐藤さん、下坂さんの記事は興味深かったです。Google Earthで地下のモデルが表示できれば面白いと思うのですが。地上のビルと地下街なんかが一体で表現できればいろいろと役に立つと思います。(んー、抽象的?)