Android版Google Earthで3Dモデル読み込み
まだ、しつこく江戸城ネタで引っ張ってますが(^^; 今度はAndroid版のGoogle EarthにSketchUpで作成したKMZファイル形式の江戸城寛永度天守の3Dモデルを読み込んでみました。
実は以前にもトライしたのですが、その時はKMZファイルをGoogle Earthに読み込ませる方法がわからずうまくいきませんでした。しかし、今回ブラウザで3Dギャラリーの[Google Earthで表示]をタップしてGalaxy Nexusにダウンロードし、[ダウンロード]からダウンロードしたKMZファイルをタップするだけ、であっけなくGoogle Earthに表示されました...
以下はおまけです。3Dモデルを使っていろんなデバイスやアプリでの活用を試行錯誤中...
AR-media Plugin for Google SketchUpでARな江戸城寛永度天守をGalaxy Nexusの上に表示してみました。別にGalaxy Nexusの上でなく、紙に印刷したマーカーの上でもいいんですが、その方が不思議感があるような気がしたもんですから。(^^;
Galaxy Nexus上のSightSpace 3DでSketchUpの3Dモデルをグリグリしているところです。SightSpace 3DはAutodeskのDesign Review mobileなどより結構重たい3Dモデルも頑張って表示してくれるのでお奨めです~
Google Earth 6
Google Earth 6がリリースされました。これまでもGoogle Earthではいろいろと遊んできましたが、今回のリリースの目玉では、一部の都市で樹が3Dで表示されるようになったこと、ストリートビューがGoogleマップと同様にGoogle Earthに統合され、宇宙から一気に街角へ降り立って360度見回すことがきるようになりました。
また、現在表示している場所に過去の航空写真があるかどうかがステータスバーに表示され、わかりやすくなりました。ウェブブラウザ上ででGoogle Earthを表示することができるGoogle Earthプラグインのパフォーマンスもかなり向上したようです。
日本だと、樹が生えているのは東京、明治神宮や神宮外苑、赤坂迎賓館、新宿御苑あたりだけのようですが、今後は他の都市にも拡大していく予定とのこと。樹があるとそれなりに雰囲気が出ることは確かですが、神宮外苑のイチョウ並木など樹形が美しく整えられている場所では、実際の風景とは違ったずいぶん印象になってしまいます。
ストリートビューとGoogle Earthの地上の風景を切り替えて表示できるようになりました。東京都心部など、建物や樹の3Dモデルが充実している場所では、ストリートビューの風景とそれほど違わない感じがします。ストリートビューと3Dモデルを重ね合わせることができれば、都市や建築設計に利用できるかもと妄想したり。 ^^;
初めてこのブログでGoogle Earthを取り上げたのは2006年4月頃でしたが、あれから4年経ってずいぶん進化しました。今はPCだけでなくAndroidスマートフォンでもGoogle Earthを見ることができるようになりましたが、 あと一つ、Googleマップとの重ね合わせが標準機能でできるようになってほしいですね。
アースダイバー的Google Earth
下の記事で、Google Earthの東京中心部の地形(標高)の精度が向上しているのではないかと書きましたが、それなら現代の地形データをもとにして、アースダイバー的に縄文時代前期の海進の様子を再現できないかと思いました。
NHKで放送されていたブラタモリ 第1回「早稲田」では、神田川の河岸段丘上にある椿山荘の庭園に立って、タモリが縄文前期の地形に思いをはせるシーンがありました。この頃の海岸線は現在の標高10mラインと言われているので、Google Earthの標高10mの位置に青色のポリゴンを配置し、オプションで地形の精度を「高」、起伏の強調度を「3」に設定してみました。
上の画像は皇居上空から西の方を眺めたものですが、神田川の奥深く、椿山荘の足もとまで海水が入り込んでいた様子がわかります。ブラタモリの放送で、久保田アナウンサーが縄文時代の海岸線を再現するため標高10mラインに色塗りしていましたが、概ね一致しているように思います。
調子に乗って、今度は海抜25mまで海面を上昇させてみました。ここまで海面が上がったことがあるのかどうかは知りませんが、武蔵野台地に刻まれた多数の樹枝状の谷が浮かび上がってきて、ちょっとアースダイバー的(^^ゞ
いずれにせよ、Google Earthの東京中心部の地形(標高)は結構精度高そうですから、温暖化による海面上昇のシミュレーションなんかもできるのではないかと思いました。データの精度を確認するいい方法はないかな?
Google Earthの画像と地形
久しぶりにGoogle Earthを眺めていたら、北摂から西宮あたりにかけて航空写真画像が更新されているのに気付きました。長らく工事中の写真画像のままだった阪急西宮ガーデンズも、ようやくGoogle Earth上で完成しました。ただ、ストリートビューでは相変わらず工事中ですが。(^^ゞ
他にもいくつか更新されている地域があるようですので、その手の写真画像が好きな方はこちらで確認してみてはいかがでしょうか? もちろん、Googleマップで表示される航空写真画像もGoogle Earthと同様に更新されています。
また、Google Earthで東京の中心部の地形を眺めていたら、皇居の濠の石垣や江戸城の天守台が立体的に盛り上がっているのに気が付きました。試しにオプションで地形の精度を「高」、起伏の強調度を「3」にしてみると、東京の複雑な微地形が立体的に表現されているように見えます。以前はもっと大雑把でいい加減な感じだっと思うのですが...
で、このブログでも何度か紹介しているTokyoTerrain (東京地形図)や1:25,000デジタル標高地形図をGoogle Earth上でオーバーレイしてみました。どちらも国土地理院の航空レーザ測量で取得された5mメッシュの標高データから作製されているのですが、Google Earthで表示される地形と比較的よく合致しているように見えます。
TokyoTerrain (東京地形図)で表示される基準点や標高点、等高線とGoogle Earthで表示される標高の値を何点か比べてみても概ね一致しているので、かなり正確(5mメッシュ程度?)に表現されているようにみえるのですが、どうでしょうか? それとも期待しすぎかな?(^^ゞ
東京の中心部から離れると、秋葉原から日本橋箱崎辺りにかけて大きな断層というか断崖(^^ゞが現れ、また、元のかなり大雑把な地形データに戻ってしまいます。どうやら東京都心部のみ地形データが差し替わっているようです。また、都心部であってもGoogle SkecthUpで地形をインポートすると、Google Earthで表示されている地形ではなく、なぜか以前の大雑把でいい加減な感じの地形が取り込まれてしまうようです。
しかし、東京の複雑な微地形が表現されるのは面白いです。上の図は、起伏の強調度協調度を「3」にして見た九段坂ですが、視覚的な感覚が強調されて地形の特徴が良くわかり、浮世絵のような江戸時代の急坂を彷彿とさせてくれます。この辺りにも「富士見坂」と名のつく坂がいくつかありますが、富士山が見えたであろう方角も把握できてなかなか興味深いです。
TokyoTerrain (その2)
以前書いた、Google Earth上で東京23区を中心とした地域の陰影段彩図と等高線を見ることがきる「TokyoTerrain (東京地形図)」の今後の発展が楽しみですね♪
個人的に興味があるのはこの微地形と現代、江戸時代の地図との重ね合わせです。上図のように、これも人力で「江戸明治東京重ね地図」をGoogle Earth上で無理やり重ね合わせて遊んでいます。
東京の都市としての骨格ができたのは江戸時代。水運と人間、牛くらいしか動力がなかった時代には、わずかな地形の変化が都市の様相に大きな影響を及ぼします。東京のような複雑な地形の上に成立した都市ではなおさらのことでしょう。
Webやスマートフォン片手に、標高と時間の重ね合わされたまさしく4次元地図でウォーキングできたら、とても楽しいだろうなあと思います。材料はそろっているので、どなたかそんなサービス提供してくれませんか?(^^ゞ
江戸時代の水面
TokyoTerrain (東京地形図)
TokyoTerrain (東京地形図)は、国土地理院の航空レーザ測量で取得された5mメッシュの標高データ「基盤地図情報5mメッシュ(標高)」から、東京23区を中心とした地域の陰影段彩図と等高線を作成し、Google Earth上でシームレスに見ることができるネットワークリンクを提供しているサイトです。基準点と標高点も配信されています。
以前の記事で、国土地理院のWeb上で公開されている1:25,000 デジタル標高地形図などをGoogle Earthにイメージオーバーレイしていろいろ遊んでいると書きましたが、このサイトのネットワークリンクを利用すると等高線をクリックすると標高が表示されるなど、とても便利です。それにしても、こうやって東京の微地形を眺めると、東京が非常に複雑な地形の上に成立している都市であることが良くわかります。
水道橋~御茶ノ水付近の神田川です。この部分の神田川は、北から南に向かって舌状に伸びる駿河台を開削して人工的に作られたため、神田川渓谷とも言うべき切り立った崖の底を流れています。また、駿河台が神田川によって分断されているため、台地の地中を走る地下鉄丸ノ内線は、神田川を横切る際、一瞬地上に姿を表します。地下鉄丸ノ内線は、後楽園駅の手前でも地上から飛び出してしまいますね。(^^ゞ
Google Earthでこれくらいの精度の立体地形データが利用できれば、建築計画での利用も現実味を帯びてくると思うんですけどね...
Google ビルディング メーカー
Googleが、Google Earth上に簡単な建物3Dモデルを作成することができるWebツール「Google ビルディング メーカー」を公開しました。Googleマップ上で3Dモデル化したい建物を選択し、表示される複数アングルの俯瞰写真の上でプリミティブな図形を建物の形に合わせて配置していくと、自動的に俯瞰写真の建物外観がテクスチャとして張り付けられた建物3Dモデルが出来上がります。
ただし、複数アングルの俯瞰写真をトレースして建物3Dモデルを作成する関係上、日本では東京、大阪、名古屋、京都、神戸など、Googleマップ上で白色に色が付けられた範囲でしか作成することができません。また、Googleマップ上で青色に色が塗られている街区は、すでにGoogleなどによって建物3DモデルがGoogle Earth上に提供されている範囲を表しています。
立方体や三角柱などのプリミティブな図形を組み合わせるだけなので、複雑な建物3Dモデルを作るのは困難ですが、特別なツールを用意する必要がなく、建物外観のテクスチャ画像も用意され、Google Earthプラグインを使って作成中や完成した建物3Dモデルも表示できるので、建物3Dモデルの作成作業がすべてWebブラウザ上で完結します。
作成した建物3Dモデルを保存すると、Google 3Dギャラリーに自動的にアップロードされ、Googleの審査を経てGoogle Earth上の建物3Dモデルとして世界中に公開されます。アップロードした建物3DモデルはGoogle ビルディング メーカーで再編集することもできますし、PCにダウンロードしてGoogle SketchUpでテクスチャを張り替えたり、より正確で複雑な建物3Dモデルに加工して、Google 3Dギャラリーに再アップロードすることもできます。(ただし、その場合はGoogle ビルディング メーカーでは再編集できなくなります。)
以前の記事で、Google SketchUp 7.1ではGoogleストリートビューの画像を切り抜いて3D建物モデルの外壁面に貼り付けることができるようになったと書きましたが、いつのまにかこれほど多数の俯瞰写真を用意していたんですね。Google SketchUpでもむしろこの俯瞰写真が使える方がいいような気が...(^^ゞ
しかし、Google Earthの3D建物モデルを増やすため、このような簡易ツールを用意したのでしょうけれど、私のような酔狂な人間(^^ゞを除けば、わざわざ手間暇かけて作ってくれるような人がどれほどいるのかちょっと疑問ではあります。また、日本の都市のように建物が密集して建っていると、きれいな外壁のテクスチャを得ることが難しく、かなり不自然な3D建物モデルになってしまいます。添景や背景用のそれらしい建物3Dモデルを作る程度なら良いかもしれませんが...
以前書いたように、Google EarthのライバルであるMicrosoftのVirtual Earthでは、建物の3Dモデルをセスナ機から撮影した複数の画像からほとんど自動で作り出したとのことなので、技術的にはある程度機械的に3D建物モデルを作成することは可能なはず。そうすると、この程度の精度の簡易建物3DモデルをCGMとして人力で作らせるのはちょっと無理があるように思うのですが...どうなんでしょう?
以下は、取り敢えず(^^ゞGoogle ビルディング メーカーで作ってみた3D建物モデルのサンプルです。
Aqua Metropolis Osaka
下の記事で、川と川沿いの道路の間にあるビルを一掃し、水辺の景観を開放すれば大阪の街の印象はまるで違うものになるのではないかと書きました。で、早速、Google Earthで土佐堀川と堂島川の川岸にあるビルを非表示にして川沿いのビルがあるときとない時を見比べてみました。(勝手に非表示にしたビルの関係者の皆さん、スミマセン...)
Google Earthで中之島の遠景を見てみても、川沿いのビル一が皮あってもなくても大して変わらないようにも見えます。しかし、一番下の比較画像のように、北浜1丁目の交差点から中之島方面を眺めたアングルでは違いは歴然としていますね。
もちろん今でも難波橋までいけば北浜から中之島や梅田まで見渡すことはできますが、眺望を遮るビルがなくなれば、土佐堀通りからはずーっと水と緑と中之島公会堂のような歴史的建造物が、さらにその先には梅田の超高層ビルなどの景色が見えるようになります。そして、川筋を渡る風も今より爽やかに感じられるのではないでしょうか?
ヒートアイランド対策として日本の各都市で「風の道」を利用した街づくりが提案されたり、皇居の広大な緑を冷熱源とした東京駅前周辺の再開発などのように、実際の街づくりに適用されつつあります。大阪においては、風の道だけでなく川筋の豊かな景観を都心に持ち込み、水都にふさわしいユニークな都市の魅力を作り出せないでしょうか?
Google Earth 5.1
Google Earth 5.1がリリースされました。今回は特に新機能の追加はないようですが、プログラムの起動や各種レイヤ、3D建物モデルなどの表示の高速化やより多くのコンテンツが扱えるようになるなど、主にパフォーマンスの改善とバグフィックスが行われています。また、Windows版ではGoogle Earthのインストールと同時にブラウザ用のGoogle Earth Pluginがインストールされるようになりました。
オープニングの回転する太陽と地球の表現がキレイです。Mitakaみたいですね。
日本武道館、千代田区役所...いつもの通勤ルートも3Dモデル化されています。
ハードウエアアクセラレーションが有効だと、海が穏やかに波打ちます。
さっそくインストールして試していますが、確かに起動や表示が速くなってサクサク動作する感じがします。下の記事などでも書いているように、日頃からGoogle Earthをベースにさまざまな地図や写真、3D建物モデルなどを重ね合わせて楽しんでいますので、地味だけどこういうパフォーマンスの改善はありがたいです。とは言え、それなりのスペックのマシンが必要(特にグラフィック周り)ですが。