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宮水井戸マップ

以前、兵庫・西宮で酒造りが盛んになったのは、江戸時代に「宮水」と呼ばれる酒造りに適した地下水が発見されたからと書きましたが、子供の夏休みの自由研究につきあって西宮市内をウロウロしているうちに、比較的狭い範囲に集中して存在する宮水井戸の分布が気になり、GoogleマップGoogle Earthにプロットしてみることにしました。

多くの宮水井戸には酒造メーカーの看板が掲げられています。いくつかは現地確認していますが、やはり闇雲に歩き回っていたのでは効率が悪いので、Googleマップの航空写真とストリートビューで目星を付けています。青色のマーカーは現地確認またはストリートビューで看板などが確認できるもの、黄色のマーカーは航空写真などで井戸らしきものが映っているものです。黄色のものは今後現地を見に行きたいと思っています。

まだ、未確認のもの、漏れているものなどもあるとは思いますが、こうして見ると、非常に狭い範囲に宮水井戸が集中しているのがわかります。この地域の地下に、日本酒に造りに適した適度なミネラルを含み、酒の着色や味、香りの劣化の原因となる鉄分が極めて少ない伏流水の水脈=宮水があるのでしょう。

宮水の汲み出し量の増大や西宮港の浚渫工事、高潮被害などによって浅井戸である宮水井戸に塩分が増え、上図のように宮水の取水地帯は時代とともに縮小すると同時に、少しずつ北上していっているとのこと。(参考: 「酒文化研究所」酒文化論稿集 宮水の沿革(1)宮水の沿革(2))

しかし、それでも西宮の宮水は「灘の生一本」には欠かすことのできない「天与の霊水」として今なお使用されています。こうした、地下を流れる伏流水の水脈を守るため、宮水地帯の北側を走る阪神高速3号神戸線の橋脚の間隔が極めて広く設計されるなど、宮水の水量の確保や水質保全のため周辺環境を守る活動が実施され、環境省選定名水百選にも選定されています。

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SeaGate: 2009.8.23 | コメント (0) | トラックバック (0) | リンク (0) | ▲TOP

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