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Photosynthとか、BIMツールとか...

Windows Vista Ultimateの特典、Windows DreamSceneの日本語版がダウンロードできるようになったので、早速インストールしました。今日の天気に合わせてパソコンの中でもシトシト雨が降ってます。もっとも常用するつもりはありませんが、タダでくれるというものをもらわないと損した気になる(元)大阪人なものですから...(^^ゞ

ところで下の記事で少し触れたPhotosynthですが、以前から気になっていまして時々ウオッチングしていました。上のムービーはTED 2007カンファレンスでMicrosoft Live LabsのBlaise Aguera y Arcas氏が行ったPhotosynthのプレゼンテーション(リンク先ではビデオが再生され音が出ます)です。時折観客から感嘆の声や笑い声が上がっていますが、デモの内容が凄まじいと言葉なんかどうでもいいという感じ...一度でいいから見ている人が驚嘆の声を上げるようなプレゼンテーションをしてみたいものです。(^^ゞ やってる方も楽しそうですよね。

アルバムの写真を3次元空間に配置したり、flickrにアップロードされた写真から3Dモデルを作成する、Virtual Earthやメタバース(Metaverse)への応用などはすでにあちこちで語られていますが、私が感じたのは別のことでして、3次元空間を操るための新たなユーザーインターフェイス(UI)への期待です。

建築の世界でもBIMツール(3次元CADと呼ぶと対象が曖昧になってしまうので、Revit ArchitectureArchiCADのようなコンピュータ上に仮想の建物モデルを作り上げるためのソフトウエアを便宜的にこう呼ぶことにします)が導入され始めていますが、使ってみたことがある方はわかると思いますが、どうも直観的でないというか操作性が良ろしくない。以前から感じていたところですが、オペレータならぬ普通の設計者がBIMツールを操るためには、UIを含めた技術的なブレークスルーが是非とも必要と思っています。値段は別として...(^^ゞ

専門家ではありませんが、人間の脳って全体像をパッと見て状況を把握するのは得意だけれど、膨大な細部の情報から全体像を組み立てるのは不得意なのではないかと思います。2次元CADでは建物に関する情報の大半は人間の脳の側にあったわけですが、BIMツールではその大半がコンピュータの側にあることになります。そうすると、全体像から細部までスムースに行き来でき、細部の情報が容易かつ瞬時に認識できるようにならないと人間(の脳)の側が付いていけません。

実際、2次元CADでも全体を見、それから一つの部屋を拡大し、さらにその建具周りを作図する...なんてことをやっていると思いますが、電話なんかかかってきた日には何をやっていたか、どこまでやっていたかすぐ忘れてしまいます。一日中パソコンの前にへばり付いていられるならいざ知らず、この壁の属性は何だったかなぁ...とか言いつつ、壁を右クリックしてプロパティダイアログを開き、ダイアログのタブを3回クリック、ダイアログをスクロールしながらチェックボックスとラジオボタン、設定値を23個確認して...なんてことをやっていて効率など上がるハズありません。ですから現状のBIMツールで設計しろというのは拷問に近い、いやそれ以上かも...(^^ゞ

そう言う意味で、ものごとを直観的に操作・把握できること、全体像と細部をスムースに自由に行き来できることはコンピュータ上で建築設計を行う上で非常に重要なことだと思っています。これはまぁ、2次元だろうと3次元だろうと変わりませんけどね。設計者が模型を好むのも人間の脳の特性にあるように思います。模型なら全体像だろうとディテールだろうと人間の(脳の)側で自由自在にコントロールできますから。

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SeaGate: 2007.9.30 | コメント (0) | トラックバック (0) | リンク (0) | ▲TOP

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