SeaGate Blog
本館 別館 ブログ
プロフィール
スポンサーサイト
SeaGateコレクション



アーカイブ
ブックマーク
検索


カウンター
合計: 1440633
本日: 228
昨日: 331
コントロールパネル
BROACHのアカウントをお持ちの場合、こちらからログインして下さい

RSS



Powered By
プロバイダーぷらら | Broach v1.3.2 (1522)

Google Earthで4次元プレゼンテーション

Google Earth(フリー版)でもタイムスケール機能が使えるようになりました。KMLファイルに<TimeSpan>タグなどが含まれていると、タイムスケール用のスライダが表示されます。建物の3Dモデルでもこの機能が使えれば、例えば再開発や建替え計画などで、時間軸に沿って建物が撤去・新設される様子なんかが表現できそうです。で、早速Google SkecthUpで作成した3Dモデルで試してみました。

とは言え、なかなか気の利いたサンプルを思いつかなかったので、中学校の建替え計画風のものをでっち上げ(^^ゞ、スライダを動かすことで仮設校舎の建設->既設校舎の撤去->新設校舎の建設->仮設校舎の撤去の順に建物が表示・非表示されるようにしてみました。で、作成方法ですが、Google SkecthUpで書き出したKMLファイルを手作業で編集しています。

(1) Google SkecthUpで建物の種類ごとにコンポーネント化する。コンポーネント化しておくとコンポーネントごとにフォルダとしてKMLが書き出される。
(2) Google Earth (*.kmz)で保存する。この時、Google Earth 4 (*.kmz)で保存すると、建物データがCollada形式(拡張子dae)でひとまとめにして保存されてしまうので注意。
(3) 保存したKMZファイルの拡張子をkmzからzipに変更し、解凍してdoc.kmlを取り出す。
(4) doc.kmlをテキストエディタで開き、<Folder>タグを検索する。
(5) 最初に出現するTourフォルダは無視するか削除し、Modelフォルダ以下にあるGoogle SkecthUpで作成した各コンポーネントに対応するサブフォルダ内に<TimeSpan>タグを追加する。

と、まぁこんな感じです。<TimeSpan>タグの書式は下記のKML 2.1 Referenceを参考にしています。GUIやコンバータ側でこのような設定できると楽なんですが...この方法では旧バージョンのKML形式で書き出して編集しているのでテクスチャが貼れないなどの制約があります。また、KMLでは表示時刻や時間幅を指定できないため(たぶん)、ユーザがGoogle Earth側で設定する必要があります。

タイムスケール機能のサンプルでは、GPSのトラッキングログを時間軸に沿って見せるものが多いようですが、竣工年別に建物をプロットして都市の変遷を見るとか、今回のテストのように建替え計画や建設工事を工区や建方、節ごとに見せるといったような、3次元に時間軸を加えた4次元のシミュレーションやプレゼンテーションも可能になるような気がします。もう少し細かい制御や表現力があればなおいいと思いますが。

以下に今回のサンプル(TimeSpanTest.kmz)を置いておきます。タイムスケールのスライダの時間幅を1年未満に縮めてからスライダを動かしてみてください。スライダの動きに合わせて既設(白)・仮設(緑)・撤去(青)・新設(赤)校舎が表示・非表示に切り替わっていくと思います。

SeaGate Blog
>> TimeSpanTest.kmz (9KB)
Google Earth
>> KML 2.1 Reference

このエントリーをはてなブックマークに追加  Clip to Evernote  Spring it! 
SeaGate: 2006.9.18 | コメント (0) | トラックバック (0) | リンク (0) | ▲TOP

Trackback:

このエントリーのトラックバックURL:
http://pub.ne.jp/tb.php/326678
inserted by FC2 system