Autodesk Solution Day 2008
一応毎年書いているので、今年も書きます。(^^ゞ 昨年までと違って今年は当然東京会場(グランドプリンスホテル赤坂)での参加です。今回のお題目は"Experience It Before It's Real."で、「現実になる前に体験しよう」って感じでしょうか? しかし、体験するとは言っても、今のところは平面のディスプレイに映し出される視覚体験のみ。この程度の情報で建築物のような複雑なモノを余さず把握できるハズもありませんので、万能のシステム、万能のツールと勘違いしない、されないようにすることが大切かなぁ...と。
途中、会社でトラブルがあって呼び出され、申し込んでいたセミナーの半分も受講できなかったのですが、空間情報セッションではGoogle Earth上に構築したGISやFMシステムが大半で、Autodesk製品の存在もカスミがち。やはり地球ブラウザと3次元地理情報インフラとしてのGoogle Earthの強さが目立ちます。逆に、Google SketchUpの話はほとんど出ませんでした...って、Autodeskの競合製品だから当り前か。(^^ゞ
また、以前書いたセコムのIS研究所の方が講演された、IFCを用いたBIMデータの流通・交換などのお話も興味深かったです。IFCは私が若かりし頃から実用化に向けていろいろと検討・検証されてきましたが、ようやくBIMなどのツールの方が整ってきたといったところでしょうか。いずれにせよ建築モデルを表現する共通のデータ形式がなければ、BIMのデータを解析や確認申請、施工、施設管理などのシステムに活用することができないのは明白なので、いよいよ出番が回ってきた感があります。
ただ、個人的には今後建築業界がBIM的な方向へ進んでいくことは間違いないと思うのですが、その手法やツールについては少し懐疑的にならざるを得ません。かつてグローバル化や市場至上主義によって壊滅した日本の素晴らしい技術や組織、コミュニティなどを考えると、業務効率や生産性、業務プロセス改革やそのためのツールを徹底的に追求した先に何があるのか恐ろしくもあります。ま、ツールを売る側としてはそんなことは知ったことじゃあないのでしょうが。:-P
それはともかく、関西にいては滅多にお会いすることのできない方ともお話しできたりしてうれしかったです。いろいろ大変だけどやっぱり東京はスゴイと改めて思いました。ちなみに上の画像はアンケートに答えるともらえるノベルティ・グッズ。今年はタンブラーでした。
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