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西宮の太古の地形と宮水井戸

下の記事で、宮水井戸の位置をGoogleマップGoogle Earthにプロットしてみましたが、宮水は、夙川の伏流水や六甲山系の花崗岩層を通り抜けてきた地下水、塩分を含んだ海水などが絶妙にブレンドされ、硬度が高く、リンやカリを始めとしたミネラル分が豊富で、鉄分が極めて少ない日本酒造りに適した水となっていると言われています。

今から2千年前~1千年前の西宮の地形は今とはまったく異なり、入り海が広田神社付近まで入り込んだ複雑な地形であったと推定されています。この入り海も、平安時代頃から夙川や東川などの運ぶ土砂が堆積し、やがて埋め立てられて現在の西宮市のような姿となっていきます。

で、Google Earth宮水井戸マップと西宮市史第一巻の太古の西宮の地形を重ね合わせてみました。下の記事でプロットした第1次~第3次の宮水井戸が、入り海に突き出した半島状の島の部分に集中して存在しています。かつて入り海だった地層を水が流れることによって、宮水には海の成分であるミネラルが豊富に含まれ、また、酸素の多く含まれる伏流水の影響で、鉄分が除去されるようです。

宮水にはまだまだ解明されていなことも数多くありますが、灘の日本酒造りに欠かせない宮水が、太古の西宮の地形によって極めて絶妙なバランスで醸成されているというのは非常に面白いと思います。

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SeaGate: 2009.8.31 | コメント (0) | トラックバック (0) | リンク (0) | ▲TOP

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